「お金に困らない大人」になるためのおこづかいの渡し方とは(イメージ)
日本でよくある、「月に500円」といったおこづかい制度だが、毎月使い果たしてしまう最低限の金額を渡すことで、子どもが浪費家に育ってしまいかねないデメリットも指摘される。子どもを浪費家にしないためには、どのようにおこづかいを渡せばよいのか。大手証券会社を経て独立後、金融教育事業を展開する“にぐ先生”こと、ファイナンシャルプランナー・谷口達也氏の著書『10歳の子どもには毎週1000円渡しなさい』(飛鳥新書)より、一部抜粋・再構成して紹介する。【全3回の第1回】
親も子もお金のセンスを高める必要
お金があれば使うか、貯めるか。
選択肢としてはこの2つ、というのが、これまでの主流の考え方だったと思います。ですが、「間違っている」とまではいわないものの、これは思い込みかもしれません。そして、親にこうしたお金に関する思い込みがあると、子どもの将来の選択肢を狭める可能性があるのです。
まずは、金融の基本をおさらいしておきましょう。
「金融」とは、世の中にお金が流れて巡っていることを指しますが、そこにはお金そのものだけでなく、株式や債券、投資信託など、さまざまな金融商品が交ざっています。さらに、金融には時代や経済の状況などが反映されるため、お金の価値観は、世代によって違っていることがあります。
ご自分のお金に関する知識や価値観が、今、あるいはこれからの時代に合っているかどうか、考えたことはありますか?
その家のお金のセンスは、代々受け継がれやすいとも考えられます。また、親の行動や会話が子どもに移るという研究もあります。これに沿っていえば、もしも親のお金のセンスが高くなかったり、お金の価値観に偏りがあったりすると、子どもも同じ傾向になりやすいということに。一概にはいえませんが、あなたの家族ではどうでしたか?
現在、子どもたちに対する学校での金融教育は始まったばかり。だから、大人世代のお金のセンスが低かったとしても、珍しいことではありません。この記事を読んでくださる読者のみなさんは、子どもが将来お金に困らないことを願っていると思います。ですから私は、「おこづかい教育によって親子のお金のセンスが高まれば、将来お金に困らない大人に成長する」ということを、お伝えしたいと考えています。
まずは、おこづかいを渡す側の「親」から、子どもが大人になった未来を見据えて、お金のセンスを高めておきたいものです。人によっては、おこづかいに対する考え方も、思いきって変えなければいけないかもしれません。
