「YouTubeでの学び直し」には注意点も(イメージ)
生成AIやDXの広がりなどで、求められるビジネススキルが大きく変わってきたこともあり、社会人の「学び直し」への関心がますます高まっている。厚生労働省も人材開発支援助成金のなかに「人への投資促進コース」や「事業展開等リスキリング支援コース」などを設け、企業の人材育成を後押ししている。 とはいえ、忙しい社会人がスクールに通うのはなかなかハードルが高い。そうしたなかで身近な“学びの場”となっているのがYouTubeだ。
大学教員や専門家が、経済、歴史、心理学、AI、投資、健康などをわかりやすく解説する動画は人気を集める。しかし、その手軽さの裏で、誤情報や極端な言説、さらには高額講座や情報商材への誘導に巻き込まれるケースもあるという。 YouTubeでの学び直しに潜む落とし穴とは何か──。]
動画概要欄から有料セミナーに勧誘
都内のメーカーに勤務する男性・Aさん(50代)は、管理職研修で「DX人材にならなければならない」と言われたことをきっかけに、YouTubeでAIや経済の動画を見始めた。
「最初は本当に助かりました。通勤中に聞けるし、大学の講義みたいな動画も多い。無料でここまで学べるなら、もう本を買わなくてもいいと思ったくらいです」(Aさん)
ところが、ある日、大学生の娘に動画の内容を話したところ、「それ、かなり怪しいよ」と注意された、Aさん。
「『日本円はすぐに紙くずになる』『AIを使えない人は全員失業する』みたいな話を、そのまま信じてしまっていたんです。娘に『出典は何?』と聞かれても答えられない。動画の中で専門用語が出てくると、なんとなく正しい気がしてしまうんですよね」(同前)
Aさんはその後、動画概要欄から誘導された有料セミナーに申し込みそうになったこともあったという。
