老後生活で「孤独」をどう受け入れるか(写真:イメージマート)
老後生活で悩むケースが多いのが、「孤独感」だ。同年代の友人らと死別することもあれば、配偶者に先立たれることもある。そうした寂しさを「友達作り」や「予定を埋める」ことで解消しようとする人は多いが、かえって孤独感が増してしまう可能性が高いと、終活アドバイザーの松尾拓也氏は言う。
「歳を重ねてから新たな人間関係を作ろうとしても、そう簡単にはいきません。老後になって感じる寂しさは、それまでの生き方の表われ。急に社交的になろうとしても、自分を変えるのは難しい」
無理して人間関係にすがりつこうとせず、孤独を受け入れるほうが、むしろ寂しさに苛まれずにすむという。
「“自分はこういう寂しさを抱える人間だ”と生き方を肯定するほうが前向きな気持ちになれる。孤独を楽しむ生き方があってもいいのです」(松尾氏)
ただし、「孤独」と「孤立」を履き違えるのは危険だ。
「亡くなっても長期間発見されないような状態は、絶対に防がなければなりません。地域包括支援センターや行きつけの店など、月に1度程度でもいいので、異変に気づいてもらえる人や場所を最低限ひとつは用意しておきましょう」(同前)
次のページ:【表】かえって孤独感が増す「寂しさとの向き合い方」
