「片付け」はどう進めるか(写真:イメージマート)
老後生活にしっかり備え、悠々自適の生活を実現している人でも安心はできない。人生は最後に大きな落とし穴が潜んでいるからだ。一歩間違えると順調な老後を送ってきた人も途端に景色が暗転する。憂いのない最後を迎えるための「正しい選択」を専門家が指南する。
「家の物を無理に片付ける必要はない」
昨今の断捨離ブームに乗り、「死ぬまでにモノを捨てなくてはならない」と思い込む人は多い。だが、終活アドバイザーの松尾拓也氏は「家の物を無理に片付ける必要はない」と語る。
「本人が片付けたいなら片付ければいいが、世間で勧められているからと無理に整理すると思い出の品や趣味で集めた物まで処分してしまい、楽しい記憶や生きがいを失って日々の活力がなくなる恐れがあります」
特に家族の思い出の写真といった記憶と結びつく物の取り扱いは慎重に行ないたい。
「家族が終活の相談に訪れ、物の片付けについて気に病むケースが多々見られますが、本人が『捨てたくない』と希望する場合は無理に進めなくていいと考えます。将来、高齢者施設に入ることになれば持ち込めるものが限られ、“これだけは持っていきたい”と望む物以外は処分することになるからです。こうした自然な片付けのタイミングが来るまで無理に手をつける必要はありません」(松尾氏)
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