シケモク投資家さん独自の「修正PBR」計算式を公開!(写真:イメージマート)
「割安株」を探す際、銘柄のPBR(株価純資産倍率)をチェックする投資家は多いだろう。だが、会社員時代に元手300万円で株式投資を始め、2026年2月末に資産17億円超えを果たした億り人・シケモク投資家さんは「一般的なPBRだけでは本当の割安度は測れない」と指摘する。
資産バリュー株投資を実践するシケモク投資家さんは、決算書では見えにくい“隠れた価値”を探し出せば、株価が実際の企業価値に比べてどれだけ割安なのかが見えてくるという。では、そのような“株価に織り込まれていない資産”をどう見つけるのか。シケモク投資家さんが独自に編み出した「修正PBR」を解説し、「本当に割安な株」を見極める方法を伝授する。
シケモク投資家さんが自身の投資手法や銘柄選定ルールを公開した話題の新刊『サラリーマンが株で4億円。FIREして今17億円』(KADOKAWA)より一部抜粋・再構成して紹介する。
多くの投資家が気づかない企業の内在価値に注目を
資産バリュー株投資にとって最も一般的な株価指標は「その企業の純資産の何倍まで株価が買われているか」を示したPBRです。
しかし、株式情報サイトなどに表示されるPBRには賃貸等不動産の含み益が反映されていないのです。
不動産会社だけでなく、過去に安値で買って豊富な含み益を抱える土地や建物を貸し出し、収益をあげている企業に関しても賃貸等不動産の価値を正しく反映して株価を評価すべきです。
逆にいうと、賃貸等不動産の含み益はBS上に記載されておらず、PBRにも反映されていないので、投資家の多くはその存在に気づいていません。
多くの投資家がまだ気づいていない企業の内在価値にいち早く注目できれば、ほかの投資家よりも有利な立場に立てます。
有価証券報告書を読むか否かで“差”がつく
100ページを超えることが多い有価証券報告書をしっかり読み込んで、賃貸等不動産の価値を調べることには、結構、大きな投資的価値があるのです。ほかの投資家と“差”をつけたいなら有価証券報告書にも目を通しましょう!
上場企業が有価証券報告書の財務諸表の注記として、賃貸等不動産の時価の開示を義務付けられたのは2010年月末に「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」が適用されてからです。
それ以前から私は企業の保有する不動産の価値に注目していました。しかし、賃貸等不動産の価値が大きな銘柄のことは多くの投資家がすでに知っていたため、その数字をいちいち抜き出しても、ほかの投資家に対する優位性はないだろうと思っていました。
