相模鉄道の電車。同社は駅係員の多様な業務の効率化を図るため、デジタル技術を活用した「駅業務アプリケーションスイート(駅スイート)」を全駅に導入した。
相模鉄道は、日立製作所が開発した「駅業務アプリケーションスイート(以下、駅スイート)」を導入し、2026年7月中に全27駅へ導入した。「駅スイート」は、相模鉄道の協力のもとで2025年度に実証実験が行われ、2026年7月1日に提供が始まったサービスだ。「駅スイート」とはどのようなサービスで、相模鉄道が導入する狙いはなにか。交通技術解説者・川辺謙一氏が解説する。
求められた駅業務の効率化
結論から言うと、相模鉄道が「駅スイート」を導入したのは、駅係員が朝一番に行う起床報告や構内巡回、駅設備の稼働などの業務の効率化、および失念防止を図るためだ。デジタル技術を活用して、実施作業・確認箇所の抜け漏れ防止や、巡回ルート規定による稼働失念防止、巡回履歴の詳細記録化、チェックリストの電子化、NFCタグによる現場チェックの徹底、朝の駅間連絡の電話待ち時間をなくす、などの効果がある。
「駅スイート」は、デジタル技術を活用して駅業務を効率化し、鉄道事業者をサポートするサービスの名前だ。大きな特徴は、後述するように、複数の機能を1つに集約した点にある。
「駅スイート」を開発した日立製作所は、相模鉄道の協力を得て2025年度に実証実験を行い、2026年7月1日に鉄道事業者への提供を開始した。日立製作所によると、相模鉄道は2026年7月中に全27駅への導入を完了したという。
