閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
トレンド
横浜駅の工事はいつ終わるのか

「永遠に工事が終わらない?」横浜駅はなぜ「日本のサグラダ・ファミリア」と呼ばれるようになったのか? 巨大化が続く歴史的経緯と2009年策定の大改造構想

みなとみらい線との直通運転開始に伴い東急東横線の横浜駅―桜木町駅間は廃止。同区間は遊歩道として整備が進められている(2023年3月撮影:小川裕夫)

みなとみらい線との直通運転開始に伴い東急東横線の横浜駅―桜木町駅間は廃止。同区間は遊歩道として整備が進められている(2023年3月撮影:小川裕夫)

 広くて構造が複雑な駅のことを、俗に「ダンジョン駅」などと呼ぶ。構造の複雑さは、再開発や連絡通路工事などが一段落すれば解消されることもあるが、「いつまで経っても工事が終わらない」と指摘されることも多いのが横浜駅だ。横浜駅でなぜ工事が続くのか、その歴史的経緯を、ライターの小川裕夫氏が紐解く。【前後編の前編】

「日本のサグラダ・ファミリア」横浜駅の原点

 スペイン・バルセロナの観光名所、サグラダ・ファミリア。その着工は1882年に遡るとされ、永遠の未完成作品と紹介されてきたが、建設・建築技術が飛躍的に向上したことで、その完工が現実味を帯びてきた。このほどメインタワーとなる「イエスの塔」が完成。2026年6月10日には、設計者のアントニ・ガウディの没後100年という節目にあたることを祝してサグラダ・ファミリアの完成式典も挙行された。全工事が完了するのは2035年だとアナウンスされている。

 世界遺産の成り行きに注目が集まる中、かねてから「サグラダ・ファミリアを超えた!」との声もあったのが、神奈川県横浜市の玄関口となる横浜駅だ。

 1872年に国内最初の鉄道が開業し、新橋駅―旧横浜駅間で汽車が走り始めた。その後1915年、2代目横浜駅の開業に伴い旧横浜駅は移転、桜木町駅へと改称。現在地から少し離れた場所にあった2代目横浜駅は、1923年の関東大震災で倒壊し、1928年に再建された3代目横浜駅が、現在と同じ場所におさまることになる。

 このときに建設された3代目横浜駅は、内務省技師の牧彦七が計画を主導した。牧は大日本帝国の統治下にあった台湾総督府で都市改良の任にあたっていたが、その上司は後に東京市長を務める後藤新平だった。後藤は関東大震災後の復興計画を策定したことで知られる人物だが、後藤が策定した復興計画は莫大な予算を伴うことから議会で反対が相次ぎ、縮小に縮小を重ねていった。

次のページ:底流にある関東大震災からの復興計画
関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。