「駅スイート」のイメージ。鉄道事業者は、駅業務で多くの課題を抱えていた(図の左)。「駅スイート」は、スマートデバイスを活用することで、コミュニケーションや情報伝達を一元化し、駅業務を効率化する(画像:日立製作所提供)
駅係員の作業の「ダイヤ」も一元管理
「駅スイート」は、駅係員の「作業ダイヤ」を一元的に管理できる。「作業ダイヤ」とは、1日に駅係員が「いつ・どこで・何をするか」を時系列で示した図表だ。駅構内の巡回などの作業名称だけでなく、それぞれの実施時刻が記されている。
「駅スイート」では、駅係員がスマートフォンで「作業ダイヤ」を表示することで、作業の手順を時系列で把握できるようにした。また、パソコンで駅係員の誰がどの作業をしているかを時系列で把握できるようにして、業務支援やコミュニケーションを容易にした。これらは、情報共有のミスを防ぐことにも役立つ。
スマートフォンのデモ画面。左は「作業ダイヤ」、右は「巡回ルート」を示している。「作業ダイヤ」では、駅業務における各作業が時系列で示されるので、それぞれの駅係員が確認しやすい(画像:日立製作所提供)
土台の「スーパーアプリ」とオプションの「ミニアプリ」
「駅スイート」は、SaaS型アプリで、「スーパーアプリ」と「ミニアプリ」で構成されている。「スーパーアプリ」は「駅スイート」の土台(基盤機能)となるプラットフォームだ。いっぽう「ミニアプリ」は、「駅スイート」のオプション(補足機能)となるアプリで、「スーパーアプリ」の上で動作する。
「スーパーアプリ」と「ミニアプリ」に使われた技術は、一般利用者向けアプリで活用されているものだ。ただし、「駅スイート」はその技術をB2B SaaSとして利用したもので、日立製作所が鉄道事業者の端末に配布する。
「駅スイート」の構成。基盤機能を担う「スーパーアプリ」と補足機能を担う「ミニアプリ」で構成されている(画像:日立製作所提供)
日立製作所によると、今後提供する「ミニアプリ」をふくめることで、「駅スイート」の機能が増え、駅業務の全体を見渡せるアプリになるという。その意味で、機能を追加しながら育てていくタイプのサービスだと言える。


