吉田みく「誰にだって言い分があります」

「顔を見せるの恥ずかしい…」“マスクなし卒業式”を控えた娘の言葉に母の哀しみ

3年ぶり「マスクなしの卒業式」が波紋を呼ぶことも(イメージ)

3年ぶり「マスクなしの卒業式」が波紋を呼ぶことも(イメージ)

 卒業式の「マスク着用」をどう考えるか──。文部科学省が全国に出した通知によると、3月31日までの〈年度内における卒業式以外の学校教育活動〉では従来通りのマスク着用を求めつつ、卒業式では〈教育的意義を考慮し、児童生徒及び教職員は、式典全体を通じてマスクを着用せずに出席することを基本〉とするという(ただし、国歌・校歌などの斉唱や合唱、「呼びかけ」時には着用を求めている)。

 その一方で、参加する保護者や来賓らには、従来通りのマスク着用などの感染対策が求められるケースもあるからややこしい。そもそも、3月13日以降のマスク着用は「個人の判断に委ねる」と政府が決定していることもあり、「文科省の通知が学校現場の混乱を招く」との批判もある。子供の卒業式を間近に控えて戸惑う保護者の声を、フリーライターの吉田みく氏がレポートする。

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 今年2月に文部科学省が出した通知「卒業式におけるマスクの取扱いに関する基本的な考え方について」には、卒業式の式典全体を通じてマスクを外すことを基本とする考え方が書かれている。日常での「着用」から一転を見せた文科省の決定に、今期の卒業生の保護者らの間では戸惑う声があがっているようだ。

「私だけがマスク着用なしは不安」

 千葉県在住のパート主婦・チヒロさん(仮名、29歳)は、6歳の子供の幼稚園卒園式を前に、マスク着用について悩んでいた。

「幼稚園のおたよりには、『マスク着用は任意』と記載がありました。任意とあると、逆にどうしたらいいのか悩んでしまいます」(チヒロさん)

 チヒロさんとしては、「文科省や幼稚園の方針はどうあれ、できれば親子ともにマスクを着用せずに参加したい」と思っているが、最終的には「他の保護者がどうするのかによって判断したい」と考えているそうだ。しかしコロナ禍で交流会などの集まりもなかったため気軽に話せるママ友はおらず、「ポケットに準備して当日の様子を見て決めるしかない」と嘆く。

「3年間も日常的にマスクを着けてきただけあって、外すのは勇気がいります。私だけがマスクなしで参加だったら……。そう考えるだけで不安です。園側がはっきりと方針を示してくれれば楽なのですが……」(同前)

 夫からは「そんなに心配ならマスクを着けて参加すればいい。外している人が多かったら合わせたらいいのではないか」とアドバイスされたものの、実母からは「高齢者が参加しているならマスクは着けるべき」と指摘されたという。現在もどうするのが正解なのか、ずっと悩んでいるそうだ。

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