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萩生田光一・政調会長が政治資金パーティーで「電気代が暴騰してる今、経産大臣じゃなくて良かった」発言の無責任

自民党の萩生田光一・政調会長(左)から物価対策に関する提言書を受け取る岸田文雄・首相(3月15日、時事通信フォト)

自民党の萩生田光一・政調会長(左)から物価対策に関する提言書を受け取る岸田文雄・首相(3月15日、時事通信フォト)

電力行政を所管する西村経産相の窮状を揶揄?

 パーティーの参加者はこう話す。

「参加者の間では、電気代や物価高騰で日常生活が苦しくなっている中、仮にも党を引っ張る立場にある萩生田さんがこのような無責任な発言をするのはどうなのかと疑問の声が上がっていました」

 萩生田氏のこの発言はライバルの西村氏の窮状を揶揄して見せた、という見方もある。安倍派関係者はこう言う。

「岸田内閣は経済対策で電気代・ガス代の負担軽減を打ち出し、今年2月分から標準家庭で月約2500円分値下げしました。ところが、電力各社が電気料金大幅値上げを申請したため、せっかくの負担軽減策が帳消しになってしまう。

 そこで岸田首相が“待った”をかけて4月からの電気料金値上げはいったん先送りされたものの、電力行政を所管する西村氏は、赤字の電力会社からの値上げ申請と、負担軽減を求める声との板挟みになっています。元経産相の萩生田氏はこの事態を見越して『経産相じゃなくて良かった』と西村氏の窮状を揶揄して見せたのでは」

 萩生田事務所にこの発言の意図について聞いたが、締め切りまでに回答は得られなかった。だが、電気代高騰で苦しんでいる国民感情を考えると、あまりに無責任な発言だと思われても、仕方ないだろう。(了)

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