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【ソニーと東芝の明暗】「国賊企業」と呼ばれソニーが最高益を記録するまでの軌跡

 投資家が注目する収益源は、ゲームの収益の34%を占める「アドオンコンテンツ」。いわゆる「ゲーム内課金」である。

 自らの意思を持たず、国の忠実な実行部隊だった東芝は事業の組み替えができていない。「選択と集中」で資本を投下した半導体事業は切り離し、原子力は廃炉事業で細々と稼ぐだけの存在だ。

 インテルの創業メンバーで名CEOと謳われたアンドリュー・グローブはこう言った。

「Only the Paranoid Survive(パラノイア=偏執的な者だけが生き残る)」

 国策に忠実な優等生集団の東芝に最も足りなかったのは、忖度せず「絶対にこれをやるべきだ」と固執する「パラノイア」だったのかもしれない。

(了。前編から読む

【プロフィール】
大西康之(おおにし・やすゆき)/1965年生まれ、愛知県出身。ジャーナリスト。日本経済新聞編集委員、日経ビジネス編集委員などを経て2016年に独立。『東芝 原子力敗戦』(文藝春秋)『起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』(東洋経済新報社)など著書多数。

※週刊ポスト2023年4月21日号

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