キャリア

「昔は750円だったよ?」アルバイトの時給1000円時代に驚く30~40代 一方で賃金上昇に伴い「年収の壁」問題も深刻に

昭和52~平成15年(1977~2003年)の東京・神奈川・大阪の最低賃金(厚生労働省ホームページより)

昭和52~平成15年(1977~2003年)の東京・神奈川・大阪の最低賃金(厚生労働省ホームページより)

時給が上がっても「年収の壁」は変わらない

 パート主婦のCさん(40代女性)は、都内の外食チェーン店で働いていた学生時代、時給は700円台だった。ただ最近、同じチェーン店の時給を見ると、1100円を超えていて驚いたという。

「1000円台になっていたことが衝撃で、思わず『高っ!』と声が出たくらいです。いつの間にこんなに高くなっていたのでしょうか。まあ今、私が続けているパートの時給はもっと高いし、そもそも物価も上がっていますからね」(Cさん)

 とはいえ、時給が上がることで悩ましい問題も出てくるという。働きすぎると所得税や社会保険料を払わなければならなくなる、いわゆる「年収の壁」問題だ。

「扶養内に収めるためにシフト調整し、あまり働きすぎないようにしています。バイト先は『もっとシフトに入ってほしい』と言ってくれるので、申し訳ない気持ちもありますが……。時給が上がっているのに、『年収の壁』はほぼ変わらないので、時給が上がってもお金は貯まりません」(Bさん)

「時給1000円時代」に突入しつつあることに驚きを隠せない人たちがいると同時に、高い賃金水準ならではの働き方に頭を悩ませている人もいるようだ。(了)

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。