家計

光熱費節約のために必要なのは「出費の仕組み」を知ること 電力・ガス・水道の「消費割合」に注目

まず減らすべきは湯量のムダ遣い

 つづいて、ガス代・水道代の節約テクニックを、東京ガスに聞いた。

 ガスと水道の使用量で大きな割合を占めるのは、給湯器とお風呂だ。つまり水道とガスは分けては考えられないのだ。

「水道・ガスの節約を考える場合、まず減らすべきは湯量のムダ遣いです」と言うのは、東京ガス都市生活研究所所長の三神彩子さん。

「入浴は単純に汚れを落とすだけでなく、健康や美容、またはリラックスするための時間だったりします。

 シャワー浴と浴槽浴ではもたらす効果が違いますが、いずれにしてもガス代の節約を考えるなら、適正な湯量と温度を考えてみてください」(三神さん・以下同)

 ライフスタイルを無理に変えてまで節約するのは負担が大きいが、やり方を少し変えることは可能だ。

「たとえば、歯磨きのとき、水を出しっぱなしにせず、使う水をコップにためて使う、鍋の底の水滴をさっと拭き取るなど、ちょっとのひと手間や工夫が節約につながることから始めるのがおすすめです」

【プロフィール】
節約アドバイザー・和田由貴さん/暮らしや家事の専門家として幅広く多方面で活動。私生活では2児の母で、現役の節約主婦でもある。日常生活に密着したアドバイスを得意とする。

東京電力エナジーパートナー・中村剛さん/同社販売本部お客さま営業部副部長のかたわら、消費生活アドバイザー、家電製品総合アドバイザーとしても活躍。2002年に『TVチャンピオン』(テレビ東京系)の「スーパー家電通選手権」で優勝し、現在は「家電王」として動画マガジン『くらしのラボ』をFacebookとYouTubeで毎週配信中。

東京ガス都市生活研究所所長・三神彩子さん/1986年に東京ガスにシンクタンクとして設立された東京ガス都市生活研究所は、生活者の立場から食生活や入浴、家事、室内環境など、ガスに限らずエネルギー利用にかかわる暮らしのあり方を考え、研究・発信を行っている。

取材・文/苗代みほ

※女性セブン2023年5月11・18日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。