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家に遊びに来た小学生の子供の友達がペットの鳥を逃した… 親に賠償請求することはできるのか?弁護士が解説

 そこで、従来から責任能力のない子供の起こした事故の賠償責任の免責が認められることはまれです。

 あなたの注意を聞かずに鳥かごの扉を開けて飼っていた鳥が逃げてしまったのですから、Aくんの加害行為によりあなたに損害が発生したことになり、親に賠償を請求するのは不合理なことではありません。

 とはいえ気になる点があります。あなたはAくんが何度も扉を開閉しているところを見ています。大人が注意しても子供が素直に従うと決まっているものではありません。反発する場合もあれば、注意の趣旨を理解しない場合もあります。遊びに夢中になって忘れてしまう場合もあります。

 もし鳥が逃げたときにもあなたがそばにいたとすれば、あなた自身の不注意も大きいと思います。その場を離れていたとしても、鳥かごの置き場所を手の届かないところに移すなどすれば事故は防止できたと思います。扉を開け閉めするAくんのいる場に、鍵のかからない状態の鳥かごを置いたままにしたのも失策です。さらに扉の開閉にあなたの子供は関与していなかったのでしょうか。

 こうした点は、いずれもあなた側の落ち度になる要素があり、過失相殺で賠償額を減額される事情になります。すべてをAくんの親の責任にするのではなく、痛み分けのつもりで交渉することをおすすめします。

【プロフィール】
竹下正己/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。射手座・B型。

※女性セブン2023年5月25日号

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