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【スマホ視聴に慣れすぎて】増殖する「映画は見たいけど映画館では見たくない」人たちの本音

「映画は見たいけど映画館では見たくない」という人たちの本音は(イメージ)

「映画は見たいけど映画館では見たくない」という人たちの本音は(イメージ)

 映画館に行けば、映画を大画面・大音量で楽しむことができる。その一方で、動画系サブスクが普及したことにより、時間や場所に縛られることなく、映画館に行かなくても、スマホでも手軽に映画を楽しめるようになった。ただ、あまりにスマホ視聴に慣れて過ぎてしまい、それまで映画館では当たり前として受け入れていたことが、我慢できなくなっている人たちも増えているというのだ。「映画は見たいけど映画館では見たくない」という人たちに、その思いを聞いた。

YouTubeみたいにカットできたらいいのに

 IT企業に勤務する20代女性・Aさんは、映画館の“予告”に不満を感じるようになった。

「スマホで手軽に見る習慣がついたせいか、興味がない映画の予告まで強制的に見せられるのが苦痛に感じるようになりました。特に苦手なジャンルの映画だと最悪。ホラー系は避けているジャンルなのに、予告で見てしまうと、本編に入ってもドキドキして落ち着きません」(Aさん)

 そんなAさんは予告を避けるために、本編が始まる少し前のタイミングで途中から入るようにしたこともあった。

「本編がまだ始まっていないのだから、入場はOKなはずなのに、予告が始まってから、“すいません、すいません”と言って、座っている人の足をまたぎながら通るのは気が引ける。かといって端っこの席よりは、やはり真ん中に近い席がいいというジレンマもあるので、映画館での鑑賞からは足が遠のいています」(Aさん)

自分でコントロールできる環境に慣れ過ぎて…

 メーカーに勤務する30代男性・Bさんは、先日、久しぶりに映画館で映画を鑑賞した。しかし、別物とわかっていてもスマホ視聴を意識してしまったと明かす。

「配信開始を待てなくて、映画館に行ってきました。当たり前ですが、一時停止や後戻りができないのはわかっていてもつらいですね。上映中にトイレに行かないように、水分調整するのも面倒に感じました。音量や輝度の調整ができないところにも、もどかしさを感じました。

 自分でコントロールできる部分が多い環境に慣れ過ぎて、自由が利かない緊張感がある映画館での鑑賞が苦手になっていました。無理に映画館に行かず、配信を待とうと思います」(Bさん)

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