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ライフ

「なんで今まで差さなかったのだろう?」猛暑で“日傘デビュー”した男性たちの葛藤と決断

男性たちの「日傘デビュー」への道のり

男性たちの「日傘デビュー」への道のり

 連日うだるような暑さが全国各地を襲っている。本格的な夏の到来で熱中症への警戒が求められるなか、注目を集めているのが「日傘」だ。女性にとっては定番である一方、男性にはまだまだ馴染みがないアイテム。それでも近年、日傘を手に取る男性が増えているようだ。

 Waterfrontブランドの傘を商品展開するシューズセレクションによると、今年6月、男性も使える日傘の売上が、前年比で175.2%と高い伸びを見せたという。ただ、これまで“女性が使うもの”と思われてきた面もあって、日傘を差すのは「恥ずかしい」と思い悩む人もいるようだ。そんな彼らの“日傘デビュー”までの道のりに迫った。

性別や年齢に関係なく取り入れるべきもの

 メーカーに勤務する40代男性・ユウスケさん(仮名)は、営業で外回りをすることが多いため、夏場は汗だくになる。そんなユウスケさんの目にとまったのは、日傘を差した男性の姿だった。

「街中を歩いていて、男性で日傘を差している人をちょくちょく目にするようになりました。日傘は女性が使うアイテムで、男性の自分にはなんとなく恥ずかしいものだと思っていましたが、その光景を見て、他人から見たら別に違和感でもなんでもないなと思いました」

 ユウスケさんは、その後、日傘の涼しさを体験する機会があった。

「妻と出かけたとき、あまりにも日差しが強く、眩しそうな顔をしたら、妻が差していた日傘に少し入れてくれたんです。そのとき、陰になるだけでこんなに違うのかと、その効果に感動しました。そのまま妻と一緒に日傘売り場に行くと、男性用の日傘がたくさん並んでいる。形は雨傘と同じなわけですし、何を今まで恥ずかしかったのかと思いました」(ユウスケさん)

 そんなユウスケさんはつい先日、日傘デビューを果たした。

「買ったはいいものの、なかなか差す勇気がなくて……。でもある日、尋常じゃない暑さだったので、差してみたら快適。汗のかきかたも全然違う気がしました。熱中症対策になるし、今は常に持ち歩いています」(ユウスケさん)

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