吉田みく「誰にだって言い分があります」

ある30代主婦の嘆き 「子供の日傘」ひとつで周囲のお節介が過ぎる…

コロナ対策としても注目されている(イメージ)

 欲しかったものがやっと手に入って満足していたのに、周囲からあれやこれやと難癖をつけられたらどう思うだろうか。そんな面倒に巻き込まれたのが、都内在住のある30代主婦。猛暑対策で「子供用日傘」を購入しようとしたら、思わぬ展開が待ち受けており、頭を悩ませているという。フリーライターの吉田みく氏がレポートする。

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「子供の日傘、このご時世にはぴったりだと思いました」──そう語る都内在住の沢口亜美さん(仮名・36歳)は、小学3年生の娘を持つ母。最近の社会情勢などから、子供向けの日傘購入を検討することにしたそうだ。

 母親たちが、子供の日傘に注目した理由は大きく2つ。1つは、連日続く猛暑への対策だ。今年の夏は35度を大幅に超える日が続き、ニュースなどでも熱中症対策が盛んに呼び掛けられている。熱中症による死者数は、新型コロナウイルス感染による死者数を超えるともいわれるほどだ。

 そしてもう1つは、ソーシャルディスタンスの確保である。新型コロナウイルス対策の1つとして“密にならない”ことが呼びかけられているが、日傘をさすことで自然に人との距離を保つことができるので、注目を集めているようだ。

 また、一定以上の間隔を保てばマスクを外しても良いという見解もある。実際、真夏のマスク着用は熱中症を引き起こしやすくするともいわれており、専門家たちの間では注意が呼びかけられている。このような問題を全て解決できる日傘の存在は、時代に合ったアイテムと言えるだろう。

「話題になっていたので簡単に買えると思っていましたが、目当ての店では売っておらず、買えませんでした」(沢口さん、以下同)

 沢口さんはリーズナブルな価格で子供用品を販売している雑貨店へ足を運んだが、そこでは購入できなかった。「子供に早く用意してあげなきゃ」と焦り始めた矢先、近所のママ友からこんな一言を言われたという。

「『このご時世に子供に日傘を持たせないのはかわいそうよ。早く買ってあげて』と、忠告されてしまいました」

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