吉田みく「誰にだって言い分があります」

幼稚園ママたちの間で繰り広げられる「子供のマスクマウンティング」

子供用マスクにも“ランク”がある(写真はイメージ)

 3密(密集・密接・密閉)の回避や手洗いなどを励行する「新しい生活様式」を取り入れた毎日が始まり、はや1か月以上が過ぎた。他人との間隔がとれない場合は、症状の有無にかかわらず、マスク着用が推奨されている。そんな中、幼稚園ママたちの間で“マスクマウンティング”が繰り広げられているという。フリーライターの吉田みく氏がレポートする。

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「幼稚園のママ友同士でマスクマウンティングをしているんです……」

 ため息交じりにそう語るのは、東京郊外在住で4歳の幼稚園児をもつ主婦の郁美さん(仮名・31歳)。新型コロナウイルスの感染拡大を心配し、6月の登園再開後は密な環境である通園バスには乗らず、自転車で送迎をしている。そのため、同じクラスのママ友とは毎日のように顔を合わせるようになったそうだ。

 もちろん、登園時にはマスク着用が必須となる。郁美さんは、子どものためにハンドメイド製品専門サイトで子ども用の布マスクを購入した。価格は1枚400円ほど。手芸の苦手な郁美さんにとって、ハンドメイドサイトは強い味方だったのだが……。

「あるママに言われたんです。“ハンドメイドサイトで買ったの? 手抜きすぎるでしょ、愛情足りてないよ!”って」(郁美さん、以下同)

 そこから、ママ友同士のマスクマウンティングが始まった。

「マスクの種類に“ランク”があったみたいなんです。知らなかったのは私だけなんでしょうか……」

 郁美さん曰く、ママ友内では暗黙の了解でマスクのランク付けがされていたそうだ。最下位は郁美さんも利用したハンドメイドサイトで購入したマスク、その次は不織布の使い捨てマスク、合格ラインは母親のお手製マスク、そしてトップは子供服ブランドのマスクとのこと。

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