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【ハゲタコ、金脈、お金貸してぇ?】お笑い好き大学生に広まる霜降り明星「粗品語」の魅力 「お金の話がカジュアルになる」

「粗品語」を若者たちはどう使いこなしている?

「粗品語」を若者たちはどう使いこなしている?

 なぜ「粗品語」が受け入れられるのか──。いまお笑い好きの大学生たちを中心に、霜降り明星・粗品(30)の口癖、通称「粗品語」が流行しつつあるという。粗品はピン芸人として「オールザッツ漫才2016」優勝。2018年には最年少の「M-1グランプリ」王者となり、翌年にはピン芸人として「R-1ぐらんぷり」の頂点に立った芸人だ。

 ギャンブル好きというキャラクターでも知られ、自身の個人YouTubeチャンネルでは「生涯収支マイナス1億円君」を自称。賭け事を盛大に外すだけでなく、粗品が「本命」とした馬にトラブルが多発することから「粗品の呪い」がトレンド入りすることもある。

 そんな破天荒なキャラクターで人気の粗品があみだした独特なワード、いわゆる「粗品語」を、若者たちはどう使いこなしているのか。

「ハゲタコ」「おまだれ」「黙っとけ」

 私立大学に通う男子学生Aさん(21歳)は、普段から友人と粗品語を取り入れた会話をしているという。

「もともと霜降り明星が好きで、漫才を見に行ったり2人のYouTubeチャンネルを見たりしていたのですが、そのなかで粗品さんが使う言葉がおもしろくて普段でも使うようになりました。大学の友人も粗品ファンが多いので、会話のなかで普通に使っていますね。

 たとえば、『ハゲタコ』(※「お前!」「この野郎!」のような意味)とか、相手に理不尽なことをされたときに皮肉を向ける『お前のこと誰が好きなん?(通称:おまだれ)』というセリフ、あとはやかましいことを言われたときの返しで粗品さんがよくつかう『黙っとけ』とか。本当に周りでもよく使っていますね」(Aさん)

「細客」「太客」「金脈」

 コンビとしてではなく、粗品の個人YouTubeチャンネルの生配信動画から粗品ファンになった人も少なくない。同個人チャンネルの配信は多額の「スパチャ」(投げ銭システム)を集めることでも知られ、今年5月には累計スパチャ額が1億円を突破し話題を呼んだ。

 自身もオンラインゲームの配信をおこなっているという、男子学生・Bさん(20歳)はこう語る。

「粗品さんはスパチャの金額によって、ファンを呼び分けています。金額が1万円未満のファンは“細客”、1万円以上は“太客”、そして5万円以上で“金脈”と呼んでいます。スパチャには限度額があるのですが、今は7万8800円。その上限額を投げ銭する人は“石油王”と呼んでもらえる。ちなみに、スパチャをしないファンは“カス”と呼ばれてしまいます(笑)。

 なので友人と会話する時に『お前は金脈、お前はカス』みたいな感じで会話に取り入れていますね。深夜の生配信を見ている友人も多いし、お金の話題のときにシリアスになりがちだけど、粗品語ならカジュアルな感じで使えるので便利。

 あとは粗品さんが“金借り動画”のときに使う、ポカーンとした表情で『お金貸してぇ?』という言葉も、友人とよく使って笑っています」(Bさん)

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