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住まい・不動産

【定年後の地方移住】失敗しやすい行動と考え方「夫婦の話し合い不足」「田舎は生活費が安いという誤解」

定年後の地方移住で失敗しがちなケースとは?(イメージ)

定年後の地方移住で失敗しがちなケースとは?(イメージ)

 リタイア後は“どこに住むか”の選択が重要になる。都会を離れる「地方移住」を検討する人は少なくないが、不慣れな土地での生活が合わないと悲惨な事態になる。

「『田舎でのんびり生活するのもいいかな』などと安易に地方移住を決める人は、失敗する可能性が高い」と語るのは、自身も地方で暮らすファイナンシャルプランナーの高鷲佐織氏だ。

 高鷲氏は地方移住で失敗しがちなケースについてこう解説する。

「漠然とイメージ先行で地方移住を決めてしまうと失敗しやすい。特に多いのは、夫が田舎への憧れが強いパターン。夫が地方への単身赴任などで田舎暮らしにある程度慣れている一方、妻は不慣れという組み合わせです。夫が引っ越しを決めてしまい、結局3~4か月で田舎の生活に耐えられなくなり、夜逃げのようにいなくなった事例があります。このケースでは、妻がもともと住んでいた場所でのネットワークから離れて、それにより参ってしまったことが失敗の原因のようです」(以下、「 」内は高鷲氏)

 夫が「女性は新天地でもコミュニケーションを取るのが上手だからすぐに慣れるだろう」と思い込むと危険だという。イメージだけで先走る前に夫婦で話し合っておかないと、妻が塞ぎこんでしまったり、離婚の原因にもなりかねない。

 移住先での「人間関係」にも要注意だという。

「地方の人付き合いの特徴を知らずに引っ越すと失敗します。田舎では近所の人が話しかけてくるなどコミュニケーションが密で、都会よりも濃い近所付き合いに参ってしまったという夫婦もいます」

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