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【銀行員“受難の時代”】かつて憧れだった「支店長」も今や単なる“フロアマネージャー” 近い将来の人手不足も懸念

営業マンが転職サイトに登録

 現場の銀行員のキャリアパスも変化を余儀なくされるという。IT技術が導入されることで、店舗事務や本部事務などの業務が軽減され、収益事業である営業部門、いわゆる「外回り」に配置転換されるようになる。

「かつての銀行の営業マンは2~3年ごとに赴任地を移ることが一般的でした。熱心な営業マンが契約を結んだ顧客に『長いお付き合いをさせていただきます』と言いながら、半年や数年で異動になる、ということが頻繁に起きていた。

 しかし、これからの銀行マンに求められるのは顧客からの信頼です。大切なのは、2~3年ごとに異動してジェネラリストになることではなく、一定のエリアで固定客を持つスペシャリストになること。押し売りのような営業より健全でしょう。ただし、そこに未来を見出せない人は転職サイトに登録することになる」

 銀行員として生きていくには、困難な道のりが待つことになりそうだ。

「2017年に各行が打ち出した人員減で退場する多くは、当時50歳前後という銀行員の年齢構成上のボリュームゾーンであり、これからの時代を担うのは銀行員の人口ピラミッドのくびれの部分にあたる世代の人たち。つまり、近い将来の人手不足が懸念されるのです。

 にもかかわらず、効率化などの理由で人員減を進めているのですから、その分のしわ寄せの負担が残された中堅・若手の行員にのしかかりかねません」

 その時、銀行が私たち預金者を顧みる余裕は、あるのだろうか。

※週刊ポスト2023年11月17・24日号

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