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“推し活”に立ちはだかる地域格差 「地元ライブでも当選できない」「遠征費用がかかる」「台風で遠征断念」

地方在住者が感じる“推し活”の地域格差とは(イメージ)

地方在住者が感じる“推し活”の地域格差とは(イメージ)

 地方在住者が都会在住者との“地域格差”を感じるシーンは少なくないが、推し活においても同様のことが顕在化してきているようだ。さまざまなイベントやライブは東京を中心とした大都市周辺で開催されることが多く、地方在住者は東京近郊在住者に比べて時間もお金もかかる。嘆く地方在住の声を聞いた。

東京在住者にはライブ選びにも複数の選択肢

 医療従事者で愛媛県在住の20代女性・Aさんは、男性アイドルグループのファン。東京で行われるライブに行くための遠征費は1回で「軽く10万円はかかる」という。

「東京で生まれたというだけで、推し活的にはだいぶ勝ち組だと思います。例えばライブひとつとっても東京の人は東京や神奈川、埼玉など、複数の選択肢があって、日数(回数)も多い。タレントが行ったお店とかも行動範囲内にあって、行こうと思えばすぐ行けるわけじゃないですか……。

 東京の実家住みの友人には『じゃあ、東京に住めばいいじゃん』と言われますが、仕事や家族のことがあると、簡単なことではないですよね」

 Aさんは「地元優先券があればいいのに」とボヤく。

「関西でのライブがあり、行こうと思っても私はチケットに当選せず、行けなかったことがありました。後からSNSで東京からの遠征組の人たちがたくさん参加できていたのを知り、切なくなりました。アーティストによっては、ファンクラブ先行でライブ開催地に住む地元民を優先して当選させてくれるシステムを採用しているところもあるようで、そういうシステムはいいなと思います」(Aさん)

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