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「×ボタンが同意」「現在10人の方が閲覧中」など…消費者を意図しない方向へ誘導するウェブサイトの“ダークパターン”事例

二度と手に入らない!?【希少性】

仲野佑希さん著書『ザ・ダークパターン』(翔泳社)を参考に引用・作成

仲野佑希さん著書『ザ・ダークパターン』(翔泳社)を参考に引用・作成

「残りわずか」「在庫○個限り」という言葉で品薄状態を演出したり、「いま○人が閲覧中。○人がカートに入れました」などと注文が殺到していることを表示。これを逃すと二度と手に入らないという希少性をアピールすることで、購入を促そうとする方法。通販サイトではよく見る手法だが、事実かどうかは確認できない。ほかのサイトで同じ商品をチェックするなど、即買いはやめよう。

切迫感を与えて購入させる【緊急性】

仲野佑希さん著書『ザ・ダークパターン』(翔泳社)を参考に引用・作成

仲野佑希さん著書『ザ・ダークパターン』(翔泳社)を参考に引用・作成

 締め切りを設けて、商品購入を促す方法。タイムセールや期間限定セール、有効期限付きクーポンの配布などが代表的だ。しかし、中にはニセのカウントダウンタイマーを使って、より切迫感を演出しているサイトも。よく見ると、タイマーを繰り返しループさせていて、実際には期限がなく、いつでも購入できる場合もあるので気をつけたい。

大勢の声で安心させる【社会的証明】

仲野佑希さん著書『ザ・ダークパターン』(翔泳社)を参考に引用・作成

仲野佑希さん著書『ザ・ダークパターン』(翔泳社)を参考に引用・作成

 社会的証明とは「自分より周囲の意見が正しい」と思い込む心理のこと。例えば、宿泊予約やショッピングサイトで「現在○人のかたが見ています」という表示や、高評価のレビューを見ると安心感が得られる。しかし、その数字が事実か確認できず、レビューも捏造されている可能性があるので要注意。

(了。前編から読む

取材・文/北武司 イラスト・作図/勝山秀幸

※女性セブン2023年11月23日号

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