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アイドルファン「推しが卒業・引退」で迎える岐路 「推し活やめる」「推し変」「さらなる沼」…それぞれの選択

 推しの卒業のショックから立ち直れない佐藤さんだったが、その代わりに預金の残高は増えていったという。

「それまで推し活に月10万円ほど使っていたし、卒業が発表されてからは青天井。月に30万円、40万円を使うこともありました。でも、卒業後はそれが全部貯金に変わっていったんです。『ああ、これまでこんなに使っていたのか……』と、なんとも言えない気持ちになりましたね。

 推し活そのものは、本当に楽しかったので後悔はしていませんが、あの時に熱中しすぎたせいで、抜け殻になってしまったんじゃないかという気づきもありました。次に推せるアイドルはまだいませんが、もし誰か推したいアイドルに出会っても熱中しすぎないようにしたいと思います」(佐藤さん)

卒業の先にあった「本当の沼」

 グループ卒業後にソロとして活動を継続するアイドルも多い。そういった場合、推しの卒業によってファンの応援スタイルはどう変化するのだろうか。神奈川県に住む会社員の田中さん(40代男性)は、女性アイドルグループの元メンバー・Bさんを長きにわたって応援している。

「私が推しているBさんは、グループを卒業したあと、タレント、歌手、舞台などで活動しています。グループ時代に比べると仕事のペースは緩やかで、ライブの会場の規模もだんだん小さくなってきています。正直人気が下がってきているのがわかって、ちょっとツラい部分もありますね」(田中さん)

 そんな田中さんは、Bさんがグループに所属していたときよりも、ソロとなった今の方が応援の熱量が上がっているという。

「活動の規模が小さくなったことで、Bさんとファンとの距離が縮まっている。向こうはもちろん自分のことを余裕で認知してくれているし、お話会でも友達のように話せています。

 だからこそ、もっと応援してあげないといけないなという気持ちになって、グループ時代よりも使うお金は増えています。『アイドルは沼だ』みたいなことがよく言われているけど、『推しメンが卒業したあとにこそ本当の沼がある』ということを実感しています」(田中さん)

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