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アイドルファン「推しが卒業・引退」で迎える岐路 「推し活やめる」「推し変」「さらなる沼」…それぞれの選択

現実を受け入れながらアイドルを応援する方法

 女性アイドルグループでは、メンバーの卒業と加入を繰り返すパターンも多い。推しが卒業したら、新しいメンバーに“推し変”するというファンもいる。東京都の自営業・井上さん(40代男性)は、推し変を繰り返しながら、長くアイドルを応援し続けている。

「もうかれこれ20年以上アイドルオタクをやっていて、いろいろなグループの現場に足を運んできました。推しメンの卒業はもはや日常茶飯事。推しの卒業が発表されたら、そこから次に推すメンバーの選定を始めて、決まったら徐々にシフトしていく、というのが毎度のパターンですね。

 推しの卒業のタイミングで、推すグループを変えることもあります。ただ、実際には推し変というよりも、“推し増し”で、応援するグループやメンバーがどんどん増えていくという感じです」(井上さん)

 推しが卒業するタイミングは「とにかくお金がかかって大変」と井上さんは明かす。

「推しの卒業に関わるイベントが増えて、そこに行くにもお金がかかる。さらに、次の推しの現場にも行かないといけないので、またお金がかかる。それはそれで盛り上がるので楽しいんですが、毎年推しが卒業するような展開になると、お金が続かない。だから、推し変をするときには、あまり卒業しなさそうなメンバーを選びがちです」(井上さん)

 推しが卒業して抜け殻になった前出・佐藤さんに比べると、少々ドライな印象も受ける井上さん。しかしそのスタンスこそが、アイドルを楽しむ秘訣だと考えている。

「以前は推しが卒業してショックを受けたこともありました。でも本来、心にやすらぎを求めてアイドルを応援しているのに、暗い気持ちになってしまうのは違うなと思い、だんだんと現実を受け入れながら楽しむ方法を見つけてきたということです。

 高いお金を費やしているわけだし、ポジティブな気持ちにならないと意味がない。メンバーの卒業を笑顔で受け入れられるようになって、アイドルの本当の楽しみ方を知ったような気がします」(井上さん)

 アイドルを推すスタイルも人それぞれなら、“推しの卒業”のとらえ方も人それぞれ。推しが卒業して落ち込むのも、新たな推しを探すのも、“推し活”の楽しみなのだ。(了)

次のページ:【資料】「推し活にお金を使う人」の割合
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