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家計

コロナ明け初の年末年始は“ご褒美出費”にご用心 「攻めの節約」を実践するための3つの禁忌「怖い」「わからない」「めんどくさい」

財布の紐をゆるめすぎないよう注意(イメージ)

財布の紐をゆるめすぎないよう注意(イメージ)

 いよいよ年末年始。宝くじ売り場や初詣の行列に並びながら、物価高に苦しんだ2023年の暮らしを振り返り、多くの人が切実にこう願うだろう。

「2024年こそは、金運が上がりますように!」

 古くから、金運が強い人、すなわち「黙っていてもお金に愛される人」は存在するが、そもそも「金運が強い」とはどんな人だろうか。

「何事も運任せにせず、合理的に行動する人のことです」と明快に語るのは、金融・人生設計に関する著作が多数ある作家の橘玲さんだ。

「漠然と“金運を上げたい”と思っている間は、お金持ちにはなれません。“運”だけに頼っていると“あなただけに、うまい儲け話を教えます”という誘いに簡単に騙されます。合理的な思考ができる人なら“だったら、あなたが儲ければいいんじゃないですか?”と、一刀両断するでしょう」(橘さん)

 つまり、お金を引き寄せようと努力していることがかえってお金を遠ざけている可能性すらあるということ。

 では、お金に愛されるためには何をすべきなのか。その極意を知るマネーのプロが実践しているルールを総力取材した。

「年末年始だから…」という言い訳をしない

 ブラックフライデーや歳末セール、福袋に初売りと、年末年始はお得なセールや特売が目白押し。だが節約アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんは「お金に愛されたいなら、これらに踊らされてはいけない」と釘をさす。

「“これを逃したら高くなる”“値上がりが続いているから、いまのうちに……”とあれこれ買っていては、お金は減る一方です。まずは必要なものや欲しいものをすべてリスト化してみましょう。そして優先順位をつけ、下位のものは来月以降に再考する。

 また、人間は夜になると判断能力が下がるため、夜間はネットショッピングを見ないことも心がけてほしい」

「コロナ明け初の年末年始」は、これまでがまんしてきた分、たがが外れやすい。だが、じっと耐えてきたからといって“ご褒美出費”をしては、そのがまんも水の泡。

 忘年会は厳選し、二次会も無理に参加せず、電車で帰宅を。年賀状やお歳暮も最小限にし、ボーナスがあれば「全額貯蓄や投資」を目指すべきだと、丸山さんは言う。

「とはいえ、予定より出費がかさんでしまうことは大いにありえます。その際は、2月の予算を削って調整するのがおすすめ。29日(2024年)しかないため期間が短くて調整しやすく、一年でもっとも寒い時期なので自然と外出する機会が減ります。

 加えて、このときに新年度の4月に向けて、スマホやWi-Fi、サブスクなどの固定費を見直すとなおいいでしょう」(丸山さん・以下同)

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