キャリア

タワマン住民に浸透する「サピグノ信仰」 エリート塾のブランド力に吸い寄せられる人たちで湾岸地区は“塾銀座”状態に

 ただ、『タワマンに住んで後悔してる』の中で出てくる「タワマンの子はほぼ〈中学〉受験すると思うよ」という台詞はやや事実と違ってくることも分かる。

 早稲田アカデミーの高校受験対策部門も豊洲校は生徒が非常に増えているという。早稲田や慶應の付属高の受験対策に強い塾である。つまり、公立中学に通って、高校受験で私立名門大学附属を希望する生徒もたくさん存在するのだ。タワマンに住んでいる子どもがみな中学受験をするわけではない。

 今回はタワーマンションが建ち並ぶエリアが塾銀座になっていく実情について言及した。次回は、ではなぜ、「タワーマンションに住んで中学受験をする」というライフスタイルが反発を受けやすいかについて見ていこう。

第2回につづく

【プロフィール】
杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ)/ノンフィクションライター。2005年から取材と執筆活動を開始。『女子校力』(PHP新書)がロングセラーに。『中学受験 やってはいけない塾選び』(青春出版社)も話題に。『中学受験ナビ』(マイナビ)では小説『ボリュゾっていうな!~ギャルママが挑む“知識ゼロ”からの中学受験ノベル~』を連載。

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