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コーヒーソムリエが解説する「カフェラテの奥深き世界」 コーヒーチェーン各社の魅力とカスタマイズのテクニック

カフェラテとカフェオレは何が違う?ミルク入りコーヒーの種類

カフェラテとカフェオレは何が違う?ミルク入りコーヒーの種類

カスタマイズの奥深き世界

 スターバックスのようなアメリカで主流のラテは、1990年代、シアトル発祥のスターバックスやタリーズコーヒー、シアトルズベストなど “シアトル系”と呼ばれるコーヒーチェーンから生まれました。

 シアトル系コーヒーのキーポイントは、深煎りのエスプレッソ。

 単体で飲むには重すぎるため、スチームミルクやフォームミルクを加えたラテ、あるいはチョコレートソースやホイップを加えたアレンジコーヒーが定着したんです。エスプレッソを使うため、イタリア語の「ラテ(ミルク)」と名付けられたんですね。

 シアトル系のラテはコーヒーの「セカンドウエーブ【*注】」と呼ばれ、1990年代末に日本にも広がりました。

【*注/セカンドウエーブはシアトル系コーヒーが注目を集めた1970~1990年代に、ファーストウエーブはコーヒー文化が一般に広まり、大量生産・消費された19世紀後半~1960年代を指すといわれている】

 なかでもスターバックスはアレンジコーヒーが多いだけでなく、自分好みにカスタマイズできるのが特筆すべき点です。

 コーヒーの温度を熱めに、ぬるめにというオーダーや、牛乳を豆乳やアーモンドミルクに変更(有料)というオーダーは一般的ですが、意外と知られていないのが、豆の種類を無料で変更できること。通常ラテで使う豆は深煎りの「エスプレッソロースト」ですが、やや浅煎りの「ブロンドエスプレッソロースト」に変更すると苦みが和らぎ、軽やかな味に変わります。

 通の裏ワザは、「リストレット」という頼み方。これは、エスプレッソを通常の湯量の半分で抽出する方法。こうすることでコーヒーがより凝縮され、意外にも苦みが少なくなり、旨みが増した飲み応えのある1杯に。コーヒーの深い風味は好きだけれど、苦い味はちょっと……というかたはぜひお試しください。こちらも無料です。

 濃厚なラテが好きなら、牛乳と生クリームを1:1で混ぜ合わせたブレベミルク(有料)もおすすめ。ダイエットをしているかたは、無脂肪、低脂肪への変更なら無料でできます。ぼくが3位にしたように、ベーシックな「スターバックス ラテ」が意外と“普通”なのは、カスタマイズしやすいようにあえてそうしているのでは……と密かに思っています(笑い)。

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