森口亮「まるわかり市況分析」

【米国相場に変調か】ダウ平均株価にトレンド転換のサイン 利下げ見通しの変化や地政学的リスクの高まりも懸念材料

4月に入り、米国相場では下落が目立つ日も出てきた(Getty Images)

4月に入り、米国相場では下落が目立つ日も出てきた(Getty Images)

 4月に入って米国株式市場は揺らぎを見せている。ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均(NYダウ)は2週連続で2%以上の落ち込みを記録。今後の見通しについて、どのように考えればよいか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんがテクニカル分析や経済情勢を踏まえて解説する。

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 4月に入って米国株式市場は揺らぎ始めています。ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均(NYダウ)は2週連続で2%以上の落ち込みを見せ、重要なテクニカル指標である13週移動平均線を下回る動きを示しています。この13週移動平均線は約3ヶ月の平均値を表すため、中期トレンドの転換を示唆しているとも取れます。

 今回は、私が確認しているいくつかの懸念すべきシグナルについて触れていきたいと思います。

最高値を更新したタイミングと「天井」のサイン

 NYダウが直近の最高値を記録したのは3月21日で、ザラ場での最高値は3万9889ドルでした。それから1週間後の3月28日にはほぼ同じ水準の3万9868ドルをつけていますが、4月に入ると徐々に水準が下がり、4月の第2週終了時点で3万7983ドルまで下がりました。

 このように、ほぼ同じ水準の高値を2回つけた後に下落するパターンは「Wトップ」と呼ばれ、相場の天井サインと見なされることがあります。

 特に4月4日には500ドル以上の大きな下げ幅を記録したことで、テクニカル的にはダブルトップが明確に形成されたように見えているのですが、これをどう捉えるかは投資家次第の側面もあります。

 このパターンが「W」を逆にした形のように見えるほど、それを意識する投資家が増え、テクニカルな天井サインとして機能する可能性が高まります。

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