住まい・不動産

引っ越し作業員に“心づけ”を渡す慣習を知って驚く若者たち 「人件費はもう払ってる」「二度と会わない人たちなのに」「それより宅配便の人を労いたい」

引っ越し作業員への“心づけ”について(各社公式ホームページより)

引っ越し作業員への“心づけ”について(各社公式ホームページより)

一期一会の人に渡すメリットはあるのか

 IT企業勤務の20代男性・Bさんは、実家から引っ越す際に、両親や祖父母世代から心づけの慣習を聞かされた。

「両親は引っ越しの際に、スタッフ1人あたり1000~2000円程度で渡していたそうです。人数がわかっている場合は個別にポチ袋に用意したこともあったとのこと。70代の祖父母は、引っ越し業者の分まで寿司やそばを出前で注文し、一緒に食べたそうです。牧歌的な時代だったんだな、と思いました」

 心づけについて、Bさんは「あげたい人があげればいい」というスタンスだ。

「地元の業者さんとかなら一緒にご飯を食べたり、お小遣い的に渡すのもわかるんですよね。なんかあった時に、親しくなっていたほうがメリットがあるかもしれないじゃないですか。だけど、確実に一期一会で、もう会うこともないだろう引っ越し業者の人にチップを渡すメリットはあまり感じられないですね。

 ウーバーイーツでもチップ制はあるので、そういうシステムの存在自体は否定しません。あげたい人はどんどんあげていいと思いますよ。僕は渡しませんが、結局その場限りの関係なので、ケチだと思われても全然構いません」

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