住まい・不動産

引っ越し作業員に“心づけ”を渡す慣習を知って驚く若者たち 「人件費はもう払ってる」「二度と会わない人たちなのに」「それより宅配便の人を労いたい」

宅配便の人には缶コーヒーくらい渡してもいいけど…

 不動産会社勤務の30代女性・Cさんは、「むしろ日常で宅配便を配達してくれる人にあげたいと思うことがある」と語る。

「実家では引っ越し時だけでなく、屋根の修理や外壁塗装など、家に来る業者さんにはもれなくお茶とお菓子を出し、最後には心づけを渡していました。

 何日にもわたる作業をお願いする業者さんなので、気持ちよく作業をしてほしいという狙いはわかりますが、母は『このお菓子は昨日も出したし……』と、毎日の茶菓子に苦心していました。その姿を見て、“一回やったら毎日やらないと変な感じになるから、いっそやらないほうがラクなのに”なんて思っていました。最終日の心づけに関しても、新札とかポチ袋とか用意していて、今思えばなんであそこまでやっていたんでしょうね。

 私は基本、業者さんにそういった差し入れやチップは渡しませんが、日常生活で、台風や猛暑のなか配達してくれる宅配便の人には缶コーヒーか何かあげたいなと思ったことはあります。ただ、貰う方も警戒するかなと思って、今まであげたことはないです」

 心づけを「追加料金」と捉える声もあり、古くからの引っ越し事情に驚く若者世代も少なくないようだ。(了)

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