“怪しい動画”にハマりすぎた人たちとの接し方に苦労するケースも(写真:イメージマート)
さまざまなジャンルの動画が混在するYouTube。その中でも人気コンテンツのひとつとなっているのが都市伝説、オカルト、陰謀論などのチャンネルだ。こうしたコンテンツには一定の愛好家がいる一方で、その内容に対して疑念や嫌悪感を抱く人たちも少なくない。実際に家族や恋人など、近しい人がそうした根拠不明瞭な“怪しい動画”にハマってしまい、人間関係に亀裂が生じることもある。そのリアルケースを見てみよう。
都市伝説動画を見てケラケラ笑う彼女が心配になる
外資系のコンサルティング会社で働く男性・Aさん(29歳)は、恋人が「都市伝説」系の動画にハマっていることに不満の声を漏らす。
「同棲中の彼女が、家にいる間にずっとYouTubeで都市伝説とか陰謀論系の動画ばかり観るようになってしまいました。はじめはテレビ番組からハマり、途中からYouTubeで陰謀論や都市伝説を検索して観るようになったそう。お風呂にもスマホを持ち込んで爆音で『2025年、世界が終わる』とか『世界を裏で牛耳っているディープステイト』、『トランプ大統領は神から遣わされた救世主』とか、そんな動画ばかり見ている。僕はそういう言説が生理的に無理なんです。
途中まで黙って我慢していたのですが、ある時、リビングでケラケラ笑いながら都市伝説動画を見ている彼女を見て爆発してしまって……。『笑っているけど、それマジで笑えない人たちだから』『良い加減にそういうコンテンツを漁るの卒業してくれる? これ以上悪化したら、俺もう別れるよ?』と伝えました。彼女は驚いた表情で『え、ネタじゃん? 全然、本気にしてないよ?』と言っていましたが、僕にはネタだとは思えないんですよね……」(Aさん)