何度も怒鳴り続けた子連れ客の薄ら笑い
神奈川県にある大衆向け回転寿司チェーン店で働くBさん(女性/大学3年生)は、「子連れ客のなかにとんでもない客がいた」と振り返る。
「先日、小学生ぐらいの子供を連れた男性に呼ばれて席にうかがうと、私に向かって『子供の料理が温まり切ってないじゃないか!』と怒り口調で文句を言ってきたんです。料理は子供向けのうどんで、謝って取り替えましたが、器を触った感じでは、むしろ子供が食べるには適温。食べるまでに冷めただけなのでは、とも思いました」
さらにこの男性は、何度もBさんを呼びつけては「子供向けに頼んだケーキの写真と現物が全然違うじゃないか」「作り直せ、取り替えろ」などと怒鳴り続けたうえ、会計を終えたあとのテーブルはまさに“食べ散らかし”状態だったという。
「お皿の上にゴミが乗っているし、テーブルの上には醤油やお茶がビタビタにこぼれていたりして本当に汚かったです。もちろん片付けるのはこちらの仕事なのですが、私がテーブルを拭いていると、扉を出るまでの通りすがりに『子供がやっちゃってさ』と薄ら笑い。子供がやることならすべて許さないといけないのか……と、なんだか腑に落ちませんでした」
外国人よりも日本人のほうが…馴れ馴れしい態度に困惑
事件が起こるのは、大衆的なチェーン店ばかりではない。都内の比較的価格帯の高い居酒屋で働くCさん(女性/大学1年生)は、「外国人よりも日本人の方が客層悪いことが多い」と自身の印象を語る。
「よく外国人観光客のマナーが取りざたされますが、海外からのお客さんは比較的早く帰るし、客層もそこまで悪くないです。むしろ日本人の年配男性のお客さんで、やたらとタメ口きいてきたり、大学や出身地、さらにはいま住んでいる場所まで、プライベートな内容を聞いてくる人が結構多いです」
その居酒屋はCさんにとって初めてのバイト先であったため、デリカシーのない客の言動には戸惑ったという。当時を振り返り、Cさんは「社会に出る前に恐怖を植え付けないでほしい」と嘆く。
「私が若いから、娘に接するような感覚で馴れ馴れしい態度を取ってくるのかもしれませんが、どういう反応をしたらいいのかわからず、困るからやめてほしい。タメ口は、上から目線でバカにされてる感じがして、接客するのが怖くなります」(Cさん)