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大竹聡の「昼酒御免!」

【昼酒御免!】「これを食いたいがために浅草にやってきた」ハラミでビール、ホルモンでレモンサワー!老舗焼肉店で「昼酒90分1本勝負」の至福

私はまだまだハラミが食べたい

見るだけで絶対にうまいと分かる見事なフォルム

見るだけで絶対にうまいと分かる見事なフォルム

 そして、ついに、ハラミである。大きめの角切りのハラミの歯ごたえとジワリとくるうま味。たまらん。カルビはあばら骨の周辺の肉だが、ハラミは横隔膜だそうで、分類上では内臓になるという。ということは、これもホルモンということになるのかいな……。上等すぎるステーキを思わせるハラミを食べながら、いつも思うことだ。

 まあ、そんなことはどうでもいい。内臓でも肉でも皮でも骨でも、いいのだ、うまければ。

 と、ここで頭をよぎるのは、最後にはぜひとも食べたいクッパのこと。私は、この店のテグタンクッパがマイベストだと思っていて、そのスープのうまさは、別の焼肉屋さんで食べているときも頭をかすめたりするのだ。牛の肉や大腿骨などをつかった出汁がポイントで、ここで手を抜かないのがおいしさの秘訣だと、以前、この店の女性に伺ったことがある。内臓、骨、皮、肉、なんでも喰うぞと思った瞬間に、そのスープが思い出されたのだ。

 ここでテグタンスープだけを頼んでしまう手もあるのだが、最後に米を入れたクッパの形でハフハフ言いながら啜るのが習慣となっていて、それはどうにも変えようがない。それに、まだまだハラミを食べたい。

 最初に頼んでおいた、ニンニク焼きにもほどよく火が通った。サンチュにハラミをのせ、そこにホクホクのニンニクものせて包んでガブリとやる。牛の横隔膜とニンニクとレタスと、絶妙のタレ。たったそれだけなのに、なぜかくもうまいのか。日ごろ、モノを喰うことにあまり熱心とはいえない私が、鼻息を荒くして、この横隔膜ニンニクレタス巻きをむさぼる。味わうというより、何かのスポーツをしているような溌剌とした気分で、食べる。

ホクホクのニンニクが肉とあう

ホクホクのニンニクが肉とあう

 ああ、昼下がりのレモンサワーのうまいことよ!

 ふと見れば、ケンちゃんも同じような感じ。日ごろ、虫も殺さない雰囲気のRさんがハラミに齧りつく。圧巻だ。これぞ、昼酒の背徳。いやいや、美徳というものだ。

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