「40歳」で周囲からの「見られ方」は一変する
キャリアの折り返し地点である40代前半ですが、40歳を超えると半ば強制的に、問答無用に、周囲からの見られ方が変化することに気づいておく必要があります。
周囲が自分を見る目は年齢によって変化していますが、それが40代からはさらに大きく変化するのです。
20代前半から30代いっぱいまでは、「一人前」から「リーダー」クラスになり、現場の第一線のプレイヤーとして、最も脂が乗った時期を指すことが多いのが、この若手の時代です。そして30代後半くらいからマネジャーや管理職に昇格したりする人が増えていく。しかし、まだ若手のマネジャー、若手の管理職といった捉え方をされることが少なくありません。
ところが、40歳を超えてくると、もう現場第一線、若手とは言われなくなるのです。周囲の期待としては一段重みが上がってくる。転職マーケットでも、一プレイヤーとしてではなく、管理職として仕事がどれだけできるのか、組織を動かして結果を出していける人なのかどうかが問われ始める。それが、40歳を超えてからです。
一管理職としてだけではなく、さらに高い期待をする会社は、将来の経営幹部候補として期待できる人物かどうか、という目線でも見ます。
つまり、20代から40代にかけては、プレイヤー、管理職、経営幹部と大きく3段階の見られ方をしていくということです。
プレイヤーとしての活躍が期待されるところから、一気に2段階上の経営幹部として育っていく可能性があるかどうかまで見られるのが、20代から40代。実は、その変化は30代から一気に起こってくるのです。
しかし本人としては、37歳から42歳の5年間ではわずか5年が経っただけ。28歳から32歳の5年間と、大した違いがあるとは思っていなかったりする。ところが、28歳から32歳の5年間と37歳から42歳の5年間とでは大きく違うのです。プレイヤー、管理職、経営幹部と大きく3段階の見られ方をしていくのです。
それなのに、40歳以降の見られ方に、十分な備えをしていない人が少なくありません。