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「どこにあるの…?」シェアサイクル・電動キックボードの「ポート」スキマ設置増加で利用者困惑 住宅地でウロウロして「不審者扱い」される人も

電動キックボードやシェアサイクルのポートがなかなか見つけられないケースも(写真:イメージマート)

電動キックボードやシェアサイクルのポートがなかなか見つけられないケースも(写真:イメージマート)

 大都市を中心に、増加している電動自転車や電動キックボードのシェアサービス。多くは「ポート」と呼ばれる駐輪スペースで自転車や電動キックボードを借り、また別のポートに返却するというシステムだ。ポートの場所やレンタルできる自転車の有無、返却可能なスペースがあるかどうかは基本的にスマホのアプリ上で確認できるが、実際にはそのポートの場所がわかりにくいことで、トラブルも起きているようだ。

 ポートが設置されるのは、コンビニエンスストアの軒先、マンションやアパートの駐輪場・駐車場の一角といった“ちょっとしたスキマ”が多い。そうした設置場所の特性ゆえ、商業施設に隣接したポートはいざ知らず、マンションやアパートの敷地内のポートだと奥まった場所にあるケースも少なくない。住宅地のスキマ設置が増えた結果、ポートがなかなか見つけられない利用者もいるようだ。

 東京都目黒区に住む会社員のAさん(20代男性)は、近所を移動する際によくシェアサイクルを利用する。

「最寄り駅から自宅まで徒歩だと20分以上かかるんです。だから、疲れて出先から帰ってきた時にはシェアサイクルを活用しますし、ちょっと買い物に行く時にも重宝します。自転車を持つとなると、駐輪場を借りなくてはいけないし、盗難対策も必要、他にも出先でどこに停めるかといった問題が発生しますが、シェアサイクルなら気楽です」(Aさん)

 そんなAさんが、世田谷区内に住む友人の家に遊びに行った際、帰宅時に友人宅から最寄り駅まで、シェアサイクルを利用しようとしたが、思わぬトラブルが待っていた。

「地図では友人宅の近くのマンションの敷地内にポートがあると表示されていて、そのマンションの近くまで行ったんですが、全然見つからない。ポートを探しながら、そのマンションの周囲をウロウロ歩いていたら、近所に住んでいるであろう中年の男性から、強めの口調で『何をしているんですか』と声をかけられたんです。明らかに不審者扱いでした。『ポートを探していて……』と答えたら、『ああそうか』と納得はしてくれましたが、『最近はいろいろな事件も起きているから』とやはり警戒したようです。たしかに不審者には警戒すべきですが、何とも言えない気持ちになりました」(Aさん)

 Aさんが探していたポートは、マンションの駐車場の奥の方に設置されていたという。

「マンションの表玄関ではなく、駐車場の入口があるマンションの裏手側から入って、さらにその奥の方にポートがありました。駐車場自体は道から見える場所なんですが、ポートはまったく見えないんですよね。近くに看板もないし、ちょっとわかりにくすぎる。僕みたいにウロウロしているあいだに不審者扱いされる利用者もいるのでは」(Aさん)

次のページ:アパートの門の内側にある外から見えないポート

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