投資ビギナーも参考にできるポートフォリオの数々(イラスト:イメージマート)
相場で生き残るためには「ポートフォリオ」の組み方が大切だ。ポートフォリオとは、株式や債券、不動産、現金等の様々な資産の種類がある中で、どれを選択して、どのような割合で保有しているかという資産構成のことを意味する。
年378万円の配当収入を得て、FIREも達成した億り人・投資家「長期株式投資」氏(ハンドルネーム)の新著『フルオートモードで月に31.5万円が入ってくる「強配当」株投資』(KADOKAWA)では、著名な投資家たちのポートフォリオと共に、自身のポートフォリオを公開している。同書より一部抜粋・再構成して、個人投資家も参考にできるポートフォリオの数々を紹介する。
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目次
ウォーレン・バフェットが個人投資家に勧めたポートフォリオ
世界一の投資家といわれるウォーレン・バフェットですが、実は個人投資家向けに投資方法のアドバイスをしたことがあります。バフェットが会長兼CEOを務めるバークシャー・ハサウェイは、「株主への手紙(Warren Buffett’s Letters to Berkshire Hathaway Shareholders)」と言われる年次書簡を毎年公表しており、その2013年版で次のように言っています。
「私のアドバイスは極めてシンプルです。10%の現金で短期米国債を買い、残り90%の現金でS&P500に連動する低コストのインデックスファンドを買うのです(バンガード社のものを勧めます)。この運用方針によってもたらされる結果は、他の多くの投資家よりも──たとえそれが高い報酬を払ってファンドマネージャーを雇っている年金基金や運用機関などであったとしても──優れたものになると信じています。」
(出典:Warren Buffett’s Letters to Berkshire Hathaway Shareholders 2013より筆者意訳)
株式の保有比率を90%としていますので、積極的にリターンを取りにいくポートフォリオです。
短期米国債を10%入れて定期的なリバランスをおこなうことで、株価が高い時は株を売って債券を買い、株価が安い時には債券を売って株を買うという機動的な対応が可能となります。
ハイリスク・ハイリターンである株式の構成比率が90%となっていますので、株価暴落時は相当な下落を覚悟しておいてください。
2007年のサブプライム危機からリーマンショックに至る世界金融危機では、S&P500は半値以下となったことに留意しておきましょう。
これを参考に投資初心者がポートフォリオを構築する場合、株式はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)への投資で代替が可能です。
ウォーレン・バフェットが個人投資家に勧めたポートフォリオ
短期米国債は元本が確保できる流動性の高い資産という観点から、日本で運用する場合、個人向け国債(変動10年)で代替できると考えます。