SNS上で相次ぐコンビニ商品の異物混入報告(写真:イメージマート)
昨今、食品への異物混入を報告する投稿がSNSを騒がせており、各社も意識を高めているようだ。日本経済新聞によれば、大手コンビニチェーン・ファミリーマートは5月下旬から3か月かけて国内約1万6000店舗でネズミや害虫の侵入を一斉点検するなど衛生管理を徹底、ローソンは対策マニュアルを策定する方針を示しているという。
とはいえ、ヒューマンエラーも含めた異物混入を完全に避けることは難しい。先日もXで、ローソンで購入した菓子パンに髪の毛が混入していたとの報告があがっていた。投稿者によると、異物混入が確認されたのは同社の定番パンシリーズ「推しパン」の商品で、開封前に中に髪の毛が混入していることに気づいたものの〈急いでたから返品しないで髪の毛を避けてパンだけ食べた〉とのこと。
同様の「コンビニ商品に髪の毛が混入していた」というSNS投稿は、少なからず見受けられる。おにぎりや惣菜といった工場で生産されている商品のほか、店頭で調理するホットスナックにも混入が認められたという投稿も確認された。
こうしたSNS上での異物混入報告をコンビニ側は把握しているのだろうか。前述した菓子パンのケースを例に、ローソンに話を聞いた。
ローソンが行っている対策と取り組みは
同社広報担当者は「髪の毛混入に限らず、お客様からのお声は一定数ございます」としたうえで、混入件数については「異物混入が急増しているという事実はありません」とする。
「対策として、製造工程においては『作業時に被る帽子の下にはヘアネットを着用、毛髪がはみ出さないようにする』『粘着ローラーを工場入室前、作業中にかける』『工場内の作業場に入る際にはエアーシャワーを通過する』『定期的な衛生指導の実施』を講じております」(広報担当者、以下「」内同)