“音量問題”に悩まされているユーザーは多い(イメージ)
パチンコホールといえば、騒々しい場所であるという認識の人は多いだろう。しかし近い将来、パチンコ・パチスロの遊技機にイヤホン・ヘッドホンを接続できるようになって、ホールの姿が大きく変わっていく可能性があるという。
映像や音楽、効果音などを駆使してさまざまな楽しみを提供するのが、現在のパチンコ・パチスロだ。なかでも、各遊技機メーカーがこだわりを持って開発しているのが音響分野である。筐体に複数のスピーカーを配置することで立体的な音響を実現している遊技機も多く、ユーザーはより強い没入感を得ながら、プレーを楽しめるようになっている。
一方でパチンコホールにおける根強い課題が、遊技中の音量問題だ。多くの遊技機ではユーザーが音量を設定できるようになっているが、周囲に気を使うユーザーが多い一方で、大音量で遊技するユーザーもいて周囲が迷惑を被るケースもある。パチンコ・パチスロ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏はこう話す。
「昨今のパチンコ・パチスロは音声面での演出も多彩で、そこが大きな魅力にもなっています。特に大当たり中などは派手な効果音やテンションの高いBGMが響き渡りますが、 音量が大きすぎることで客同士のトラブルに発展することもありますし、店員に注意されるようなこともあります。“適度な音量”で遊技するというのがマナーではあるんですが、音の感じ方は人それぞれですし、初心者の場合、音量調節ができることを知らない場合もあります」
音量トラブルを回避したい心理もあるためか、パチンコホールでは、ワイヤレスイヤホンをしながら遊技しているユーザーも珍しくない。
「周囲の音を遮るという意味でノイズキャンセリングイヤホンを使用するとか、音楽をイヤホンで聴きながら遊技するユーザーも多いです。ただし、イヤホンの“弊害”で、知らず知らず自分の台の音が大きくなり、周囲に迷惑をかけているということもあります」(藤井氏、以下「」内同)