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住まい・不動産

老後のひとり暮らしの「住まい」で注意すべきポイント 「転びやすいスリッパはNG」「2階で暮らすのは精神面でよい効果」…手間とお金をかけずに実現する快適な生活

バリアフリーが逆効果に

 2階建ての戸建てでひとり暮らしになった場合、階段での転倒防止などを理由に1階メインの生活が推奨されてきた。だが太田氏は「2階を使っている人のほうが幸せに暮らしている人が多い」と指摘する。

「私が会った90歳男性は2階中心のひとり暮らしを続け、急な階段を指差して『この階段のおかげで元気でいられる』と胸を張っていました。バリアフリーリフォームもやりすぎるとかえって体を弱らせます。私が介護の現場で見てきた事例では多くの人がいままでの生活を変えず、2階の階段を使い続けることで健康的に暮らしています。2階は日光が入りやすく明るいため、1階の暗いリビングで暮らすより精神面でよい効果もある」

 大掛かりなリフォームは不要で、階段に手すりや滑り止めを施すだけでいいという。

「手すりの取り付けだけは業者にやってもらいましょう。自分で取り付けると外れた時に本当に危ない。ホームセンターに相談しましょう」(同前)

 歳を重ねるほど家にいる時間は長くなる。

「配偶者に気兼ねせずひとりですべての部屋を使えるので、2階をちょっとした趣味の部屋にしてしまうのもいい。大掛かりなリフォームはせず、快適な空間を手に入れることはできます」(同前)

 手間とお金をかけずにひとりでも幸せな生活は実現できる。

 関連記事《【老後ひとり暮らしの極意】「家事を人任せにする方法」「ひとりならもらえるお金」「住み慣れた自宅に住み続けるために」…家族に先立たれた後に困らないための準備を総括》では、身の回り、お金、住まいなど、老後のひとり暮らしを続ける準備について詳細に紹介している。

※週刊ポスト2025年8月8日号

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