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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「一生行かなそうな県」扱いされる佐賀県の魅力を現地在住の編集者が猛アピール! たしかに全国的に有名なものは少ないけど、なんといっても「福岡に近い」

鹿島の祐徳稲荷

鹿島の祐徳稲荷

移住してもうすぐ5年「こんないい県があったか!」

 でも、九州で福岡に次ぐNo.2人気県である長崎よりも、福岡に近いんですよ! まず、そこを理解してほしいと思います。福岡に来る人はたくさんいるわけでして、次にどこへ行くかといえば、特急や新幹線に乗って大分の温泉や長崎へ行く。

 しかーし、佐賀に住む私自身、佐賀が観光地として大分と長崎に劣っているとは思いません。むしろ福岡からの移動時間を減らせるということで「福岡・佐賀」の旅行でもいいのでは?」とすら思えるのです。

 東側にある吉野ヶ里遺跡は福岡から特急やバスで行けますし、その先の嬉野温泉・武雄温泉だって十分に上質な温泉がある。米どころのため、九州では唯一と言っていい、日本酒人気が焼酎人気と拮抗するような県のため、日本酒好きの方にとっても楽しめる。鹿島市の日本酒蔵めぐりとか楽しいですよ。

 西側を見ても、唐津・伊万里・有田という焼き物の名産地があるし、長崎に行きたければレンタカーで佐世保まですぐ。タマネギの生産高が日本2位、ほかにもレンコンや佐賀牛、ハウスミカンといった名産があります。とにかく佐賀県のことを「長崎に向けてスルーする県」という捉え方をするのはもったいないということを主張したい。

 実際、私は東京で長年暮らした末に佐賀に来てもうすぐ5年となりますが、「こんないい県があったか!」と思うことがよくあります。メシはウマいし、人は呑気だし、東京や大阪等の大都市に出るのもあまり時間がかからない。唐津から福岡空港へは高速バスで1時間35分ほどです。しかも、昨今東京や京都や大阪で問題視されるオーバーツーリズムとも無縁。快適な旅をしたいのなら、佐賀はなかなかナイスな選択だと思いますよ。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は倉田真由美氏との共著『非国民と呼ばれても コロナ騒動の正体』(大洋図書)。

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