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【クールビズ誕生20年】夏のビジネスウェアとして「ハーフパンツ」は定着するのか? スーツ市場の「二極化」が進む中、青山商事は「トップスではなくボトムス」に着目

夏のビジネスウェアとしてハーフパンツは定着するか

夏のビジネスウェアとしてハーフパンツは定着するか

 地球温暖化対策の一環として省エネ推進のため2005年に始まった「クールビズ」も今年で20年。この間に働き方が多様化し、ビジネスパーソンの装いは着実にカジュアル化してきたといえる。そうした中、紳士服大手の青山商事は7月、ビジネスウェアとして職場での着用を想定した「ハーフパンツ」を発売している。ラフな印象の強いアイテムだけに挑戦的な試みともいえるが、誕生の背景には何があったのか。同社担当者に、ビジネスウェアの今とこれからを聞いた。

トップスではなく大きな変化がなかったボトムスに着目

 クールビズ導入当初はノーネクタイ、ジャケットなしだけでも斬新なイメージだったが、今ではすっかり見慣れた光景だ。さらに猛暑が年々厳しさを増す中、暑苦しいビジネスウェアに疑問の声もあがっている。そうしたなか、今年7月、青山商事はビジネスウェアの主力業態「スーツスクエア」と公式オンラインストアで、ビジネスシーンを想定した「ハーフパンツ」を発売した。

 同社の商品第二部ハーフパンツ担当バイヤー・中村祐輔氏によると、ハーフパンツにはこれまでのスーツ製造技術を生かした「スーツ屋のこだわり」が込められているという。

 通常のハーフパンツとの違いは、職場での着用を想定した設計にある。素材は吸水速乾性や接触冷感、ストレッチ性があるポリエステルだが、ウールのように見える生地を採用し上品さを演出。スーツのようにセンターに折り目を入れ、ビジネスシーンに適したデザインにするため、ひざ丈を何度も調整し、最終的に「程よくひざが見える丈」に設計したという。

 トップスではなくボトムスに着目し、そしてなぜ今、ビジネスウェアとして「ハーフパンツ」を提案したのか。中村氏は開発の背景をこう語る。

「ビジネスカジュアルやオフィスカジュアルの基準が緩やかになった今、見た目の清潔感を保ちつつ、より快適な服装が求められると考えました。トップスは長袖シャツから半袖シャツ、ポロシャツやTシャツとカジュアル化が進んできましたが、ボトムスは大きな変化がありませんでした。クールビズが始まった当初は、今のようにTシャツがビジネスウェアとして当たり前になると考えている方は少なかったように、今現在でハーフパンツは、一般的なビジネスウェアとして定番化すると考えている方は少ないと思い、注目しました」(中村氏、以下「」内同)

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