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【住まいに関する老い支度】「60代前半での自宅バリアフリー化が無駄に」「サ高住に移り住んだのに退去を求められ…」終の棲家が“地獄”になってしまった失敗例

住まい・介護で失敗しないためには(写真:イメージマート)

住まい・介護で失敗しないためには(写真:イメージマート)

 近年、その重要性が説かれる「終活」。しかし、慌てて取り組むと失敗しかねない。終活の大きな分岐点となるのが自宅だ。住み慣れた家で最後まで過ごすにはリフォームが選択肢になるが、早まってはならない。

 60代前半で自宅をバリアフリーリフォームした埼玉県在住の男性は廊下やトイレ、風呂、階段への手すり設置、段差の解消などのバリアフリー化を進めた。ところが工事終了のわずか数年後に脳梗塞で倒れ、退院後は高齢者施設で過ごすことに。「100万円以上費やしたリフォーム代はまったくの無駄金になりました」と男性は嘆息する。株式会社高齢者住環境研究所代表・溝口恵二郎氏が語る。

「自宅を終の棲家にしようとリフォームを一気に進めるのはよくない。動線が悪化して生活しにくくなり、無駄になることが多いです。特に60代で退職金を元手にリフォームして失敗するケースが目立つ。風呂の右側に手すりを設置したものの右半身不随になって使えなかった、といった事例はたくさんあります」

 バリアフリー化は65歳以降に「要介護認定」を受けてからでも遅くない。

「認定されると介護保険を使えるようになり、自己負担が改修費(最大20万円)の1~3割で済む住宅改修費支給を受けられます。リフォームはその後でも遅くありません」(溝口氏)

次のページ:サ高住から退去を迫られ“帰る家がない”

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