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「墓じまいをして親族から反感」「樹木葬墓地のアクセスが悪くて」…墓・葬儀に関する終活での失敗例 高額料金を請求される葬儀トラブルも

墓じまいを独断で行うことにはリスクも(写真:イメージマート)

墓じまいを独断で行うことにはリスクも(写真:イメージマート)

 内閣府「令和6年度高齢社会対策総合調査(高齢者の経済生活に関する調査)」によると、60歳以上の56.2%の人が財産の整理や身の回りの片付け、墓の準備など何かしらの「終活」をしているとの結果になった。ただ、難しいのはそのタイミング。終活で避けては通れない「墓」と「葬儀」もタイミングを間違えると禍根を残す。大阪府在住の60代男性は墓参りに行く機会が減った九州の実家の墓をしまうことを決意した。

「でも実際に墓じまいをすると、親族から墓参りする場所が無くなったと不満が噴出しました」(60代男性)

 佐藤葬祭代表の佐藤信顕氏が言う。

「70歳が迫って『もうすぐ体が動かなくなる』と焦り、親族の許可を得ずに墓じまいをして反感を買うケースが多い」

 独断で行なわず、子供に委ねることもひとつの解決策だと佐藤氏。

「無理して自分の代で解決しようとしなくていい。墓の改葬費用の目安である150万円程度を子供に残し、実際の墓の処分は子供に委ねるのです」

 現金でなくても生命保険の受取人を子供にしておけば、相続時に「500万円×相続人数分」の非課税枠が使えるうえ、寺とのやりとりといった煩わしいことをしなくて済む。70代になると自分の墓の用意を考える人が多いが、昨今人気の樹木葬を選んで後に失敗することもある。愛知県在住の70代男性は5年前に山の中にある樹木葬墓地に自分の墓を購入したが、後悔しているという。

「自然に還るという言葉に惹かれて購入を決めたのですが、とにかくアクセスが悪い。購入した当時はまだ体力もありましたが、今後同年代の妻や友人がお参りに来られるのか、子供たちにも負担になるんじゃないかと心配です」

次のページ:格安だったはずの葬儀代が跳ね上がる
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