今年は9月までで1840万円を稼ぎ出す
来日直後の安青錦は無収入。関西大学相撲部関係者に紹介してもらって神戸市内で居候生活をしていた。安治川部屋に入門後、衣食住の心配はなくなったが、幕下以下の力士には月給がない。本場所ごとに場所手当が支払われるだけ。序ノ口(7万7000円)、序二段(8万8000円)、三段目(11万円)、幕下(16万5000円)と増額するものの、2か月に1回の支給となる。
これが十両に昇進すると様変わりして、110万円の月給が支払われるようになる。幕内になれば140万円となり、三役180万円、大関250万円、横綱300万円と昇給していく。
2年前の11月場所で序ノ口デビューした安青錦は、7万7000円の場所手当と序ノ口優勝の賞金10万円を手にした。昨年の1月場所は8万8000円の場所手当と序二段優勝の賞金20万円、3月場所では11万円の三段目の場所手当、5月、7月、9月場所は16万5000円の幕下の場所手当が支給された。
昨年11月場所で十両に昇進したことで11月と12月は110万円の月給が支給されており、昨年の年収は281万8000円になる。今年の1月場所は十両だったが、新入幕の3月場所から3場所続けて勝ち越し、9月場所では三役に昇進した。1月と2月は110万円、3~8月は140万円、9月からは180万円の月給となる。9月までの月給だけで1240万円。敢闘賞2回と技能賞1回の賞金600万円を加えると1840万円となる。
一昨年の収入は17万7000円しかなかったのが、1年後は約16倍に。さらに今年は9月時点で一昨年の100倍超を手にした計算になる。