「年率5%の複利運用」がもたらす大きな成果とは(イラスト:イメージマート)
2025年10月に日経平均株価が史上最高値4万8000円台を更新するなど、株式市場に熱い視線が集まっている。年末に向けて、「非課税」の恩恵を受けられる新NISAの年間投資枠(成長投資枠240万円、つみたて投資枠120万円)を使い切ろうとする“駆け込みNISA枠投資”が活発化することも予想される。
株高基調を追い風に、大きなリスクをとり個別株を買って値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う投資に目が向きがちだが、「コツコツ積み上げる投資が王道」と強調するのは、世界の優良株・ETF(上場投資信託)などに長期投資して資産2.1億円を築いた“億り人”投資家・おけいどん(桶井道)氏だ。
同氏は「“正しい”投資信託を選び、年率5%の複利運用を目指して積立投資を継続すれば、資産形成は難しくない。投資にも投資勉強にも時間を使わずに済み、再現性も高い」と指摘する。新刊『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』(KADOKAWA)が話題のおけいどん氏が解説していく。
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年率5%の複利運用を目指す投資と聞くと、「たったの5%」と思われてしまうかもしれませんが、長期投資をすれば意外すぎるくらい大きな成果を得られます。
毎月9万円を積立投資するとしましょう。20年間、あるいは35年間にわたって年率5%で複利運用ができた場合、評価額(=資産額)はそれぞれいくらになっているでしょうか?