国内外の市場に精通するグローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏
高市早苗氏の自民党総裁選勝利で「高市トレード」が始まり、連日のように日経平均株価が最高値を更新したものの、翌週には急落するなど市場の先行きは不透明だ。先が見通しにくいなかでも、利益を大きく増やし、株価が上がっていくと期待される銘柄にはどのようなものがあるのか。
マネーポストWEBでは、金融情報サービス会社・アイフィスジャパンの協力のもと、3期先のコンセンサス予想(主要証券会社16社に所属するアナリストの業績予想の平均値)を集計した。前期の当期利益と、3期先の当期利益予想を比較し、伸び率が高い順にランキング化。その「3年後に大化け期待の銘柄ランキング」のトップ100のなかから、グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏に分析してもらった。
国内外の市場に精通し、鋭い銘柄分析が定評の戸松氏は、成長率の数値だけでなく、その成長の中身を精査することが重要だと指摘する。
「単に成長率が高い銘柄を買うのではなく、その成長が一時的な人気なのか、メガトレンドに乗っているのかを見抜きます。また、同じ業種で3年先成長率を比べると、業界平均を上回る『構造的競争力』を持つ企業が見えてきます」(以下、「」内コメントは戸松氏)
需要拡大する分野で独自の強み
その視点で見ていくと、1位の【日本ケミコン(東証プライム・6997)】は、他の追随を許さない「構造的競争力」を持つ銘柄だとする。
「アルミ電解コンデンサ分野で世界シェア首位の企業。AI(人工知能)や電動化、IoT(あらゆるものがインターネット接続する仕組み)といった波を受けて需要が拡大しており、それに対して高い技術力・参入障壁・製造キャパシティを持つ点で、単なるブーム銘柄ではなく『構造的成長』を期待できるとみています」
