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川辺謙一 鉄道の科学

電車を止める電気ブレーキの仕組みを解説 「発電ブレーキ」と「回生ブレーキ」の違いはエネルギーを“捨てる”か“使う”か

自動車でも使われている回生ブレーキ

 回生ブレーキを使う鉄道車両は、電車だけではありません。バッテリーを搭載したハイブリッド気動車や蓄電池電車、燃料電池電車でも回生ブレーキが使われています。モーターが発電した電気は、バッテリーの充電に使います。バッテリーが放電した電気は、発進や加速をするときに使います。

回生ブレーキを導入したハイブリッド自動車。トヨタの初代「プリウス」。トヨタ博物館にて筆者撮影

回生ブレーキを導入したハイブリッド自動車。トヨタの初代「プリウス」。トヨタ博物館にて筆者撮影

 回生ブレーキは、モーターで駆動する自動車でも使われています。電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HV)、プラグイン・ハイブリッド自動車(PHV)、燃料電池自動車(FCV)がこれに相当します。これらは、エネルギーのリサイクルを可能にして、走行中に消費するエネルギーを減らし、航続距離(1回のエネルギー補給で走行できる距離)を長くしています。

 このように、モーターを使うブレーキを掘り下げると、一見関係なさそうな電車と自動車に深い関係があることがわかり、楽しいですよ。

【プロフィール】
川辺謙一(かわべ・けんいち)/交通技術ライター。1970年生まれ。東北大学工学部卒、東北大学大学院工学研究科修了。化学メーカーの工場・研究所勤務をへて独立。技術系出身の経歴と、絵や図を描く技能を生かし、高度化した技術を一般向けにわかりやすく翻訳・解説。著書多数。「川辺謙一ウェブサイト」も随時更新。

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