ぱちんこ・パチスロ業界初のアプリ決済「PPPay」の利用ルール(公式サイトより)
ひとつは依存症の問題だ。クレジットカード決済のような“後払い”が可能になれば、実質的に借金をしながら遊技できることになり、依存症対策の観点では好ましくない。
「PPPAYは利用上限額を設けることで、過度な利用を防止し、依存症対策にも配慮しています。“1日2万円、1か月8万円”という上限も、一般的なパチンコ・パチスロユーザーの利用額から考えると低く設定されており、のめり込み防止の効果はあるでしょう。しかしそれはPPPAYのみを使って遊技している場合でのことで、現金とPPPAYを併用すれば、当然“現金が尽きた後に2万円までなら借りられる手段”を与えていることにもなる。その点は依存症対策と逆行すると思います。
極端なことを言えば、ホールで現金を使えなくして、特定のアプリだけを使えるようにすれば、利用金額を厳密に管理することができるので、依存症対策には有効になるでしょう。とはいえ“現金のみ”でここまできている業界全体が、一気にキャッシュレス化に向かうのは簡単ではないし、厳格に利用金額を管理するようになれば、ユーザーが減ってしまう可能性もある。いずれにしろ、しっかりと依存症対策をしたうえで、キャッシュレス化の利便性というメリットだけを享受するのは簡単ではないということです」(藤井氏、以下「」内同)
