大阪で1000円払ったけど…後で判明した事実
大阪府でも同様の事件は起こっているようだ。大阪市内在住のBさん(40代男性)が、自身の体験を明かす。
「市内が路上喫煙禁止になったのは、喫煙者にとってビッグニュース。でも、公道じゃなかったらいいのかと思いこんでいて、会社の駐車場内で煙草を吸っていた時のことです。横から急に男性が現れて、『市内禁煙だから罰金ね』と言うんです。たしかに私自身、駐車場ならセーフだと思っていた節があり、もしかしてここもアウトになったのかと思って素直に1000円を支払いました。が、後々調べると、その駐車場の中は別に吸ってもいい場所でした。これが市営とか、いわゆるコインパーキングだったら話は別なのかもしれませんが……。
思い返せば、その人が何者なのか証明するものを見せられたわけでなく、もちろん領収書があるわけでもない。ようするに、僕は素性のわからない人にお金を払ってしまっただけ。1000円といえど、騙されたのは腹が立ちます」(Bさん)
千代田区の担当者は「職員は身分証明書を携帯」
こうした“過料金詐欺”をはたらく“なりすまし”。“本物”のパトロールと“偽物”の見分け方はあるのか。千代田区・地域振興部の担当者に話を聞いた。
「巡回をしているのは区の職員で、必ず“千代田区”が明記された黄色いベストあるいはシャツを着ています。それ以外の人が過料金を請求することはありません。職員は身分証明書を携帯しているので、もし怪しいと感じたら、見せてもらってください。また、区に問い合わせていただければ職員かどうかをお調べします」(担当者)
ちなみに、過料金が払えなかった場合はどうなるのか。
「その場で現金対応ができない場合は、区から納付書を送らせていただきます。納付期限を過ぎた場合は督促状を送付しますので、そちらでの対応をお願いしています」(前同)
煙草マナーを守るのは大前提。そのうえで条例を悪用する人に引っかからないよう気をつけたい。